伝統の中華菓子・点心その歴史
伝統の製法・技術を代々守り抜き、
国内工場で手作りしている重慶飯店の中華菓子・点心。
そのストーリーをお話しします。
月餅の縁起
中国には「中秋節」という国民の祭日があります。春節（旧正月）の次に大きな行事として、豊作を祝う日であり、名月を愛でながら一家団欒を楽しむことから、別名「団円節」とも呼ばれています。唐朝の時代、唐明皇帝か中秋節の祝宴に善行を施した人々を宮廷に招き、「中秋月餅」と名付けられたお菓子が供されました。満月をかたどって丸く、月宮や玉兎の押し型を施し、美しく焼き上けられた高貴な味わいであったと言います。以降、中国銘菓として伝承。中秋節の満月の夜に「月餅」を食べると幸せになるとされています。
番餅と夾心
中国の種族である番人（ばんじん）が、餡を皮で包んで細い筒状にしてから切って焼き上げたお菓子がありました。 重慶飯店では、このお菓子を独自にアレンジ。 定番の豆沙餡では生地に卵とミルクを練りこみ、しっとりとした皮に。 表面にはローストしたクルミをたっぷりトッピング。 皮と餡のしっとりとした食感とクルミの香ばしい食感が楽しめるように仕上げました。 月餅が日本で「げっぺい」と呼ばれるため、「ばんぺい」と読まれる方もいらっしゃいますが、中国では「餅」を「ぴん」と読むため、私たちはこのオリジナル商品を「ばんぴん」と呼んでいます。
職人の技が織りなす世界
皮で包みこみ、焼き上げた中華菓子は大きく「餅（ぴん）」と「酥（す）」に分けられます。「酥（す）」は、職人技が光る見た目にも楽しい彩り鮮やかな手作りのお菓子。いわゆる工芸菓子です。お花や葉など、ひとつひとつ丁寧に作り上げていきます。洋菓子との大きな違いは、『包む』こと。材料を混ぜ合わせるのではなく、皮と餡を丁寧に仕込み、包み込む…。美しさと美味しさのバランスは熟練した職人技です。もうひとつの違いはラードを使用してサクッと独特な食感を作ることです。華やかな彩りとサクサクとした食感をぜひ、ご賞味ください。
中華カステラ馬拉糕マラカオ
糕（カオ）とは、米や小麦粉を使った蒸し食品（中華カステラ）のこと。重慶飯店の『馬拉糕（マーラーカオ）』は人気商品のひとつで、ふんわりとしていながら生地はしっかりとした中華風蒸しケーキです。新鮮な卵をたっぷりと使い、一晩生地を寝かせてから蒸しあげるのは昔から伝わる製法です。中国では甜点心（甘い点心）としてお茶と一緒に楽しまれています。重慶飯店馬拉糕のもうひとつのこだわりは大きさ。約300gあるのでどっしり、ぷっくりした見た目が大人気です。切り分けて朝食やおやつにぴったり。また、点心なので温めても美味しくお召し上がりいただけます。
点心
点心は、中国の昼食の主役として、来客に振る舞うおもてなし料理。重慶飯店の点心は、料理長が自らレシピを作り、細かい工程を丁寧に1つずつ重ねて、おもてなしの心を形にしていきました。 まずは見た目、次に香り。そして最後には食感を楽しんでいただく。そんな心を尽くしたこだわりの点心をどうぞご賞味ください。
アラン・チャンのパッケージ
伝統的な中国アートと文化を美しい感性で表現する、世界的デザイナー、アラン・チャンを起用したパッケージ。 重慶飯店の中華菓子・点心は、高い品質により贈答品としてご愛顧いただいております。その作り手の伝統を、より洗練されたイメージとともにお届けいたします。シンプルながらも計算された意匠の中には、日本的な繊細さが息づき、同時に中国アートの伝統と歴史が漂っています。
